マレーシアは移住先として注目されていますが、何が魅力なのでしょうか。
また、物価が安い理由や親日なのはなぜなのでしょうか。
簡単にわかりやすく説明します。
マレーシアの基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
国名 | マレーシア(Malaysia) |
首都 | クアラルンプール |
面積 | 約33万キロ平方メートル |
人口 | 3195万 (2019年) |
人種 | マレー系69%、中華系23%、インド系7%、その他1% |
宗教 | 国教:イスラム教、その他に仏教、ヒンドゥー教、キリスト教 |
言語 | マレー語(国語)、中国語、タミール語、英語 |
通貨 | リンギット |
日本との時差 | 日本より1時間遅い |
マレーシアは東南アジアに位置します。シンガポールの上で、北方にはタイがあります。
タイやベトナムは日本より自国が2時間ほど遅れています。しかし、地理的に近いマレーシアは1時間ほど遅れています。なぜ、このような時差になっているのかというと、同じく日本より1時間遅れている中国や台湾などの標準時刻と合わせるためだと言われています。
マレーシアは経済的な結びつきが強い中国や台湾に時刻を合わせたのでした。
また、マレーシアの公用語はマレー語ですが、英語も準公用語として国民の間で幅広く利用されています。
マレーシアの国旗
マレーシアの国旗の意味は以下の通りです。
デザイン | 意味 |
---|---|
赤・白・青 | イギリス国旗の配色 |
黄色の三日月と星 | イスラム教のシンボル、スルタンの権威 |
14条の星の光と14本の赤と白のストライプ | 連邦国家として独立したときの州の数 |
マレーシア移住が人気な理由
マレーシア移住が人気な理由は以下の通りです。
- 物価が安い
- 気候が温暖
- 英語が通じる
- 日本から距離が近い
- 治安が良好
日本人が外国に行く場合、一番困るのがコミュニケーションです。マレーシアでは英語も通じますし、現地ではブロークンな英語も話されているので日本人もフランクに喋ってみやすいです。
一方で、ヨーロッパやアメリカのようにアジア人差別もないため、危険に巻き込まれることはありません。しかし、スリなどの軽犯罪は日本より多いので注意が必要です。
また、気温が温暖で1年中半袖で過せることに加えて、日本からのLCCも就航しているので移住のハードルがとても低いです。
マレーシアの物価が安い理由
マレーシアの物価が安い理由は経済発展の度合いによるものです。
日本に比べて経済がそこまで発達しきっていないため、日本人がマレーシアに行くと物価が安く感じてしまいます。ちなみに、隣国のシンガポールにマレーシア人が行くと物価が高く感じます。
マレーシアのホテルが安い理由
マレーシアのホテルが安いのは、地価が安いことも理由のひとつと言われています。そのため、高級ホテルを数万円程度で楽しめることはもちろん、高級マンションのコンドミニアムに月6万円程度で住むことも可能です。
マレーシアの治安はいい?
治安のよさと悪さの判断は個人の感覚によるものが大きいのを大前提として、日本に比べて軽犯罪等に巻き込まれる確率はかなり上がりますが、それでも他の国に比べると治安はそれなりに安定しています。
ちなみに、NUMBEOによると、マレーシアの犯罪指数は57.46、安全指数は42.54です。日本は22.02で安全指数は77.98なので、ほぼ倍の犯罪率と考えてよいでしょう。
マレーシアが経済成長・発展した理由
マレーシアは天然ガス、ゴム・パーム油などといった天然資源を輸出して農業国として発展してきました。そして、1970年代には工業化を進めて電気や電子産業、製造業で国を発展させます。
そして、1980年代には外貨導入政策を行い、工業を中心に経済成長を成し遂げます。そして、現在は2030年までに所得グループ、民族、宗教、サプライチェーンにおける公正かつ公平な分配による持続可能な成長を行うことを目標として掲げています。
マレーシアが親日な理由
マレーシアは太平洋戦争で日本軍が進行したマレー作戦の舞台となりましたが、それでも親日家が多いです。その理由は以下の通りです。
- ルックイースト政策
- 日本がイギリス軍を倒したこと
- アジア通貨危機の支援
- 日本のポップカルチャー
ルックイースト政策
ルックイースト政策は1980年代にマレーシアが行った政策で、「日本の労働の価値観、集団主義を学べ」というものでした。当時、アジアで一番の先進国であった日本の働き方や姿勢を模倣する政策でマレーシア国民全員が日本に関心をむけていたからです。
ちなみに、当時ルックイースト政策を主張した当時のマハティール首相はのちに「立ち上がれ日本人」という本を出版しています。
日本がイギリス軍を倒したこと
第二次世界大戦中、マレーシアはイギリスの植民地でした。そのイギリスをマレーシアから日本が追い出したことが親日感情につながりました。
しかし、その一方で中華系のマレーシア人にひどい扱いをしていたということもあるので、必ずしも全員が当時の日本軍にいい思いを抱いているわけではありません。
アジア通貨危機の支援
1997年にアジア通貨危機が発生して、マレーシア経済も大きな打撃を受けました。
日本は、その時7億米ドルほどの資金援助を行ったことが親日感情を抱かせる要因となりました。
日本のポップカルチャー
日本のアニメやマンガは世界中で愛されています。
マレーシアでも日本のアニメやマンガは人気で、マレーシア国内でもコスプレイベントが度々開催されるくらいです。
まさにクールジャパンの印象を持たれているわけですね。
まとめ
今回はマレーシアの基本情報をご紹介しました。
移住先としても人気なマレーシアですが、移住に適した条件が整っています。
ぜひ、参考にしてみてください。
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