【インドネシア基本情報】人口が多い理由やなぜ首都移転するか解説

インドネシアは近くて遠いASEANの国です。

そこで今回はインドネシアに関する基本情報を、経済成長の理由や飛行機事故や地震が多い理由とともに簡単に分かりやすく説明します。

インドネシアの基本情報

項目 内容
国名 インドネシア共和国(Republic of Indonesia)
首都 ジャカルタ
面積 約192万平方キロメートル
人口 約2.67億人(2019年)
人種 マレー系
宗教 イスラム教 87.21%
キリスト教 9.87%(プロテスタント 6.96%、カトリック 2.91%)
ヒンズー教 1.69%
仏教 0.72%
儒教 0.05%
その他 0.50%
言語 インドネシア語
通貨 ルピア
日本との時差 ジャカルタ:日本より2時間遅い
バリ:日本より1時間遅い
パプア:日本と同じ

インドネシアはマレーシアやインドネシアの南に存在します。

オーストラリアとも国境を接していて、ほぼ南半球に位置しているのが分かります。

なぜ首都移転するのか?

2019年にインドネシアのジョコ大統領は、ジャカルタから東カリマンタンのバリクパパン近郊に首都移転を行うことを発表しました。経済活動の中心地はジャカルタのままですが、首都移転に行ったった理由は以下の通りです。

  1. ジャカルタのインフラ需要を低下させるため
  2. ジャカルタのあるジャワ島とほか地域の経済格差を是正するため

ジャカルタで経済活動を行う人が増えたことでジャカルタが渋滞、人口増加したので、それを解消するために首都移転します。また、ジャワ島とそれ以外の地域の経済格差を是正するのも目的です。

また、バリクパパン近郊が候補地として決まった理由は以下の通りです。

  1. 自然災害の少ななさ
  2. インドネシアの真ん中にある
  3. 地方都市に近い
  4. 既存のインフラが利用可能
  5. 未開発の利用可能な土地がまだある

インドネシアに人口が多い理由

インドネシアは日本と異なり人口増加が問題となっています。

この背景には貧困層に属する10代女性の出産増加があります。2014年のデータでは、結婚時の男女の年齢が19歳以下なのが全体の45%でもあり、避妊をしないなど家族計画をしっかりとまだ考えられるほど社会が発達していないのが問題となっています。

インドネシアが経済成長・発展した理由

インドネシアが経済成長・発展した理由は以下の通りです。

  1. 製造業とサービス業の発展
  2. 内需がインドネシアの経済成長を支えた

インドネシアでは製造業やサービス業が発展し、それに伴って雇用が増大しました。また、所得が増加したため、国内の消費人口も増加したことでインドネシア経済の発展へとつながります。

個人消費がインドネシアのGDPの6割を占めているので、今後も国民の所得が増加すれば大きなマーケットになるでしょう。

インドネシアの鉄道

日本の鉄道が走るインドネシア

インドネシアでは、日本で使われていた中古車両の電車が使用されていましたが、政府が車両を国産化推進する関係で一旦日本の車両の導入が終了しました。

2010年ごろは天井に人が乗って走るくらい満員のまま走っていたほどです。

インドネシアの新幹線は国際政治の焦点

インドネシアでは、2015年にジャカルタとバンドン間の150Kmを新幹線で結ぶ計画が発表されました。日本と中国が高速鉄道システムの売り込みを行った結果、費用の安い中国案を採用しました。

2019年の開業予定でしたが、2021年1月で作業の進歩状況は65%ととても遅れています。その背景には、中国とインドネシアの間で書類等のやり取りが言語上のトラブルで進まないというのがありました。

また、高速鉄道計画とは別に、インドネシアが日本と一緒に在来線を高速化させる計画もあります。しかし、インドネシア政府は中国へ参加の要請をしました。背景には財政的なバックアップをもらいたい狙いがあります。

3ヶ国の思惑がどう変わるか注目です。

インドネシアは地震が多い

インドネシアは地震が多いです。日本も地震が多いですが、インドネシアでも地震が多く日本以上の広範囲で大きな地震が発生しています。

たとえば、2004年にはマグニチュード9.1 で死者22万人を出したスマトラ島沖地震が発生しています。その後も、数年単位で大地震が起きているので、地震のリスクは避けられません。日本のようにきちんとした耐震の制度設計をすることが求められます。

インドネシアは飛行機事故事故が多い

インドネシアでは、飛行機の墜落事故が多いです。その理由は以下のような側面があるからです。

  1. 黎明期の航空業界に規制や監視を行う体制がなかった
  2. 格安航空会社が台頭して国内移動の一般的手段となったから

1990年代に経済が自由化されましたが、その時に航空業界に規制や監視を行う体制が存在しませんでした。そして、効率的で安全な交通インフラがない状態でLCCが台頭して人々の移動のツールとなり飛行機の本数も多くなり事故の数も増えました。

ちなみに、エアライン レーティング・ドットコムの編集長で航空専門家のジェフリー・トーマス氏、はインドネシアの航空体制は改善に向かっていると言っています。

2016年にはインドネシアが国際民間航空機機関の安全基準を満たしているとアメリカ連邦航空局が判断しています。

まとめ

今回はインドネシアについてご紹介しました。

インドネシアは発展の最中であり、成長を感じるエネルギッシュな国です。

飛行機事故や地震も多いですが、人口も増加していますね。

ぜひ、参考にしてみてください。

10分で1冊読書して教養を深めるなら「flier(フライヤー)」

たとえば、以下の内容です。

  • 本を全部読むのがめんどくさい
  • 読書をする時間がない

今回は台湾のお金について解説します。 同じ中国語圏でも国によって通貨が異なるので、混乱するかもしれません。そこで今回は台湾のお金に焦点を当てて、お札の単位や種類について解説します。 目次 1 台湾の通貨2 台湾の通貨3 台湾の通貨に描かれた人物は誰?3.1 紙幣は誰?3.1.1 2000元3.1.2 […]

日々新しいニュースがあって、ついていくのも大変です。 特に最近QUAD(日米豪印4カ国戦略対話)という単語がテレビから聞こえてきて、何だろうと思った経験はありませんか? そこで今回はQUADについて簡単にわかりやすく解説します。 目次 1 QUADとは|参加国1.1 QUADの成り立ちと目的2 QU […]

2020年に起こった香港のデモがみなさんの記憶に新しいですね。死者も出て、多くの人が犠牲になりました。しかしながら、なぜ香港の人々たちはこれほどデモに本気なのでしょうか。 そこで今回は香港のデモがなぜ起こったか、 国家安全法(香港国家安全維持法)とは何なのかなど分かりやすく解説します。 目次 1 香 […]

今回は香港の有名人を紹介します。 香港はエンタメが優れているので、著名な人がたくさんいます。 そこで今回は名前の知られた香港の有名人、香港で有名な日本人についてご紹介します。 目次 1 香港の女性有名人1.1 アグネス・チャン1.2 ケリー・チャン1.3 アンジェラ・ユン2 香港の男性有名人2.1 […]

北方領土問題は、日本とロシアの間で北方四島(択捉島、国後島、色丹島及び歯舞群島)がどちらに帰属するのか争っている問題です。 日本とロシアが双方に違う主張をしていますが、難しくてよく分かりませんよね。 そこで今回は北方領土とはどういったところなのか、日本とロシアのそれぞれの主張を詳しくみてみましょう。 […]

韓国は世界一の反日国家と言われています。 韓国はなぜ、反日なのでしょうか。また、実際に反日教育はどう行われて反日運動の実態はどのようなものでしょうか。 簡単にわかりやすくご説明します。 目次 1 韓国はなぜ反日なのか?その起源に迫る1.1 「日本に侵略された」という歴史的背景1.2 伝統的な小中華思 […]

今回は台湾の歴史について解説します。 日本から身近な海外旅行の土地として人気な台湾ですが、日本の統治を受けていたり、中華人民共和国と戦争寸前までいったりと大変な歴史を歩んできました。 その歴史についてクローズアップしてみましょう。 以下が簡単な歴史のまとめです。 オランダ、スペインの統治 鄭成功の統 […]

天安門事件は中国語で六四天安门事件(liùsì tiānānmén shìjiàn:リゥスーティエンアンメンシージエン)と言います。 この天安門事件はどういった経緯で発生したどのようなできごとだったのでしょうか。 詳しくみてみましょう。 目次 1 天安門事件とは1.1 発生場所の天安門広場1.2 第 […]

中国は世界2位の経済大国ですが、日本と同じように諸問題を抱えています。 たとえば、民族や社会、環境問題です。これらは具体的に何が問題なのなのでしょうか。 詳しく見てみましょう。 目次 1 中国が抱える民族問題2 中国が抱える社会問題2.1 少子高齢化の現状2.2 なぜ少子高齢化なったのか?原因は?2 […]

香港は中国とイギリスの文化の両方の影響を受けながら発展してきたので、独特な文化が特徴的です。 そこで、今回は香港文化の特徴、イギリスの影響を受けた文化、日本との違いについてわかりやすく簡単にご説明します。 目次 1 香港の文化の特徴1.1 食事した後に片付けない1.2 クーラーが効きすぎ1.3 テー […]

最新情報をチェックしよう!