なぜ日本のワクチン開発が遅れたのか?各国に負けた決定的な理由3つ

新型コロナウイルスの影響によって各国ではワクチン開発と接種が加速しています。

しかし、日本の開発は遅いままです。なぜ、日本のワクチン開発は遅いのでしょうか。

簡単にわかりやすく説明します。

ワクチンの種類

各国で接種されているワクチンには以下のような種類があります。

  • ウイルスベクター
  • メッセンジャーRNA(mRNA)
  • DNAワクチン
  • 組み換えたんぱく質ワクチン
  • 組み換えウイルス様粒子(VLP)
  • 不活化ワクチン

この中で「効果がある」と話題になっており、日本国内でも接種され始めている「モデルナ」「ファイザー」といったワクチンはメッセンジャーRNAで、新しい技術を使っています。

まだ歴史が浅く、人体への影響が不明な点があるため、連日メディアなどで危険性が報じられています。

しかし、最先端の技術でありウイルスを使わず開発や量産にかかる時間が短いというメリットがあるので、注目されています。

 

また、海外のワクチンばかり注目されていますが、実は日本もこちらのメッセンジャーRNAワクチンを開発しようとした過去があるのです。

なぜ日本のワクチン開発は遅いのか

結論から言うと、日本のワクチン開発が遅れた理由として以下の3つがあげられます。

  1. 安全保障に対する意識が希薄
  2. 反ワクチンの世論が形成されていた
  3. 日本学術会議の影響

順番に解説していきましょう。

安全保障に対する意識が希薄

モデルナ、ファイザーはアメリカの会社ですが、日本とアメリカを比較しても日本は安全保障、特にバイオテロに関する意識が低いです。

アメリカでは2001年に同時多発テロが起こった後に、炭疽菌事件が発生しました。これはテレビ局や出版社、議員に対して炭疽菌の入った封筒が送りつけられた事件です。

この事件で炭疽菌によって感染症を引き起こした5人が亡くなり、17人が負傷しました。この事件があったので、アメリカは国をあげて感染症やバイオテロの脅威から守ろうとしていきました。

一方の日本はこうしたバイオテロが近年発生しなかったので、疎かったという背景があります。

反ワクチンの世論が形成されていた

東京新聞によると、国の指導で予防接種が行われたことに関して、1992年にワクチンの集団訴訟が発生します。それによって国が敗訴しました。

これに関連してマスコミも反ワクチンの報道を行い世論もワクチンについて否定的な見方を示すようになっていました。

同じようにワクチンが重要視されないため、研究者の数も減少するという事態にも発展します。

日本学術会議の影響

日本学術会議は軍事に関する研究を行わないという声明を発表しています。

日本学術会議は2020年に菅総理大臣が任命拒否を行ったことで有名になった、日本の科学者を代表する機関です。その機関が軍事技術に反対しています。

ワクチンは感染症から身を守る手段になりますが、実は軍事転用も可能でバイオテロの開発側に回れます。そうした意味合いからワクチン開発に関して学術会議は否定的だったのです。

この点については高橋洋一嘉悦大学教授や、橋下徹元大阪市長も指摘していますが、学術会議がブレーキになっていました。

日本には何度かチャンスが訪れた

2009年に新型インフルエンザ、2015年に韓国でMERSが流行しました。

2009年には専門家が安全保障の観点からワクチン開発を進めるべきだという声も上がりましたが、実現しませんでした。

そして、2015年にはMERSの流行を受けてメッセンジャーRNAワクチンの開発が始まりましたが、2018年に研究費が抑えられて研究自体が凍結してしまいました。

やはり日本ではワクチン開発の土台が整っていなかったということです。

それから2020年の新型コロナウイルスの流行でもう一度日本のワクチン開発に注目が集まるようになりました。

まとめ

今回はなぜ日本のワクチン開発が遅いのか理由を紹介しました。

新型コロナウイルスは国家のピンチですが、これをチャンスに変えてワクチン開発を進めて欲しいところです。

そして、次のパンデミックにどう対応するのか、今回の教訓をどう活かすのかで日本の価値が問われれるでしょう。

ぜひ、参考にしてみてください。

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