【インドネシアの歴史】簡単にわかりやすく植民地時代から現代まで解説

インドネシアは日本と同じアジアの国ですが、全く異なる植民地支配を受けてきた歴史があります。

そこで今回はインドネシアの歴史を簡単にわかりやすく解説します。

インドネシアの歴史年表

インドネシアの歴史年表は簡単にまとめると、以下のようになっています。

内容
紀元前3世紀ごろ マレー人が中国やベトナムからインドネシアに移住
670年 スマトラ島にシュリーヴィジャヤ王国建国
752年 ジャワ島にシャイレーンドラ王朝ができる
825年 ボロブドゥール寺院開業
1222年 ジャワ島にシンガサリ朝ができ、モンゴルと対立
1293年 ジャワ島にヒンドゥー国家マジャパヒト王国建国、モンゴル軍を撃退
1377年 マジャパヒト王国がシュリーヴィジャヤ王国を征服
1587年 ジャワ島にイスラム国家であるマタラム王国建国
1602年 オランダは東インド貿易会社を設立、海上貿易と農園経営を行う
1755年 オランダがマタラム王国を滅ぼす
1799年 オランダ東インド会社が財政破綻で解体
1912年 オランダ領東インド植民地完成
1942年 日本がオランダを滅ぼしインドネシア人を労働力として扱う
1945年 インドネシア独立戦争をオーストラリア、オランダ、イギリスと起こす
1949年 インドネシア独立

最低限、シュリーヴィージャヤ王国、マジャパヒト王国、マタラム王国、オランダの支配という流れを覚えておきましょう。

インドネシアは植民地だった

インドネシアはオランダの植民地支配を受けていました。

オランダが支配する前にポルトガルはこれらの地域を植民地化しており、インドネシアにおける主導権をオランダが獲得した後に1602年にインドネシアにオランダ東インド会社を設立します。

コーヒーを栽培させてヨーロッパで高値で売り莫大な利益を得ていたのです。その後、日本が占領して1942年から45年まで3年間ほど統治します。

オランダ占領下では以下のような政策が実行されました。

  1. コーヒーの強制栽培
  2. 集会・団体行動の禁止
  3. 統一の言語を覚えさせないこと
  4. 教育を施さない愚民政策
  5. 民族や文化を考慮しない強制的な分割統治
  6. 華橋を間接統治に利用し不満を背ける

インドネシアの歴史を簡単にわかりやすく

古代から中期のインドネシア

インドネシアは古くからジャワ島にジャワ原人がいました。そして、紀元前3世紀ごろに中国やベトナムからマレー人がインドネシアにやってきます。

その後、670年にスマトラ島にシュリーヴィジャヤ王国が建国されます。一方でジャワ島に752年にシャイレンドラ王朝ができます。この王朝では、ボロブドゥールの寺院が建設されました。

1222年にジャワ島でシンガサリ朝ができ、中国の元が朝貢関係を要求してきます。しかし、これを拒絶したので元はジャワ島まで攻め込むきっかけを与えてしまいました。

その後、1293年にジャワ島では、ヒンドゥー教の国家であるマジャパヒト王国が建国されます。マジャパヒト王国は中国から元軍を撃退しますが、その後の中国王朝である明の時代に朝貢関係を結んでいます。

そして、1377年にマジャパヒト王国がシュリーヴィジャヤ王国を制圧します。

オランダの植民地支配

1587年からジャワ島にイスラム教国家のマタラム王国が建国されます。そして、1602年にオランダは東インド貿易会社を設立して、コーヒーを栽培してヨーロッパでコーヒーを高値で販売して莫大な利益をあげます。

そして、1755年にオランダがマタラム王国を滅ぼしますが、1799年に東インド貿易会社は本国が財政破綻したことによって解体されます。

そして、オランダ本国はフランスに併合、海外領土はイギリス統治なりますが、1824年にイギリスがマレー半島、オランダがスマトラ島を統治することになります。それから1912年に現在のインドネシア領を全てオランダが支配するようになります。

インドネシアは独立へ

1942年にインドネシアに日本軍が攻めてきてオランダを追い出し、日本がインドネシアを3年間統治します。しかしながら強制労働などもありました。

それから1945年にインドネシアは独立戦争を行い、オーストラリア軍、オランダ軍、イギリス軍から独立を勝ち取ります。インドネシアが共産主義に反対したことによって、アメリカの支持を得た結果、国連もインドネシアの独立を支持するのでした。

黎明期のスカルノ時代

インドネシアが独立するときのハーグ協定では、インドネシア連邦共和国とオランダはオランダ首長とするオランダ・インドネシア連合を形成することになっていましたが、1956年にこれを破棄してインドネシアは非同盟中立国として歩み始めます。

しかし、国内は民族や宗教、イデオロギーなどで分裂しており、独立のリーダーだったスカルノは支持基盤を持っていませんでした。反共主義だったのにもかかわらず、インドネシア共産党に接近して国軍と共産党の調停役を演じて支持を得ます。

そして、1963年にマレーシアが建国されると、イギリスの新植民地主義と非難してマレーシアへ侵攻します。

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これで国際社会から孤立して1965年に国連を脱退して中国に近づきます。国民の生活も苦しくなり、同年に9月30日事件というクーデターまで発生します。

この時に治安回復のためにスカルノは共産党勢力の一掃を行います。その時に動員されたのは兵士ではなく、一般市民でした。彼らはインドネシアで裕福だった華橋商人を恨んでいたので、30万~40万人の華僑が虐殺されたと言われています。

自由を手に入れた現代インドネシアへ

反スカルノ運動によって、スカルノが辞任した後スハルトが大統領に就任します。ポルトガルが海外植民地を放棄して1975年に東ティモールが独立宣言をしますが、インドネシアが併合します。

1997年にアジア通貨危機が起こってインドネシア経済が沈むと不満を持った市民はジャカルタ暴動という事件を起こします。地方都市でも暴動が起こりましたが、ジャカルタでは民家の崩壊、略奪、放火があり160人ほどの死者が出てスハルトは辞任します。

スハルト対品後はハビビ政権になり、言論や集会の自由化が認められます。また、2002年に東ティモールが独立します。その後、ワヒド、メガワティ政権を経てユドヨノ政権時、2004年にスマトラ島沖地震が発生します。マグニチュード9.1で死者数が22万人ほどでした。

それから、ジョコ政権になって現在に至ります。

インドネシアの歴史の教科書

日本はインドネシアからオランダ軍を追い出して、インドネシアの独立戦争にも独立側として元日本軍の義勇兵が3000人ほど参加しました。しかし、インドネシアの高等教育の歴史の教科書「Sejaraha NASIONAL DAN UMUM」にはこうしたことは書かれていません。

日本軍のインドネシア占領が後の独立運動を後押したことは認めていますが、日本のインドネシア統治が酷かったことしか書かれていません。

他の教科書でも同様な調査が必要です。

インドネシアのコーヒーの歴史

インドネシアのコーヒーは原産なのではなく、オランダ植民地時代にオランダがインドネシアに持ち込み1830年代にはジャワ島でコーヒー生産が始まりました。そして、コーヒー栽培をインドネシア人に行わせてヨーロッパで売り捌いていました。

その後、1860年代にコーヒーがさび病の被害を受けてしまい、コーヒー栽培は衰退します。しかし、コーヒーの種類をアラビカ種から病害に強いロブスタ種にしたことによって、インドネシアのコーヒー栽培は再び勢いを取り戻します。

そして、その流れで現在もインドネシア産のコーヒーは90%がロブスタ種です。

インドネシアの地震の歴史

インドネシアでは、古くから大地震が発生しています。たとえば、900年ごろにはスマトラ島沖でマグニチュード8.9の大地震が発生して津波が発生しています。それから19世紀には2回ほどマグニチュード8を超える地震が発生しており、20世紀に9回発生しています。

観測が発展した時代にこの回数なので、記録や観測制度が整っていなかった時代にも多くの地震が発生していたのが予測されます。

インドネシアの歴史のおすすめ本

インドネシアの歴史を学ぶのならば、以下の本がおすすめです。

「日本人が誤解している東南アジア近現代史」は東南アジアの歴史と一緒にインドネシア独立時に一緒に戦った日本軍について詳しく書かれています。

また、オランダの植民地時代のことを詳しく知るならば、「オランダ東インド会社」がおすすめです。

そして、インドネシアの通史を習いたいと思ったら、「インドネシアの歴史 (世界の教科書シリーズ) 」がおすすめです。インドネシアの高校教科書から歴史を抜き出してまとめたものなので、どうインドネシアで歴史教育されているのかわかります。

まとめ

今回はインドネシアの歴史についてご紹介しました。

インドネシアはオランダの植民地支配と日本軍の統治を受けながら立ち上がってきました。

また、地震が多いのも特徴ですね。

ぜひ、参考にしてみてください。

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