【北朝鮮の核開発問題】日本にミサイルは何分で着く?なぜ軍拡する?

北朝鮮がミサイル実験を行い、核問題がさらに深刻化しているというニュースをよく見かけます。

では、なぜ北朝鮮はミサイル発射や核実験を繰り返しているのでしょうか。

今回は北朝鮮からミサイルが撃たれると日本に何分で着くのか、北朝鮮の軍拡問題やなぜ核開発を進めているのかについて簡単にわかりやすく解説します。

北朝鮮から日本にミサイルは何分で着く?

北朝鮮から日本に向かってミサイルが発射されると、およそ10分程度で日本に着弾します。射程距離1万kmの長距離ミサイルで30分程度と呼ばれているので、かなり短時間で日本に着弾されることが予測されます。

しかし、どこから打ち上げるのか、ミサイルの種類や発射方法によって着弾までの時間は異なるので一概には言い切れません。

また、着弾する可能性がある時はすぐにJアラートがスマホや地域の防災放送から流れます。

なぜ核開発?:昔は核を持っていなかった

北朝鮮はソ連の援助を受けて、日本統治下の後である1948年9月9日に建国されました。当時は韓国に比べて北朝鮮の経済は豊かでしたが、核兵器などは所持していませんでした。

しかしながら、北朝鮮を取り巻く環境が変化するごとに核保有へと動くようになります。

  • 朝鮮戦争
  • 中ソ対立(紛争へ発展)
  • ソ連の崩壊

北朝鮮が建国された後すぐに朝鮮戦争が勃発して、その後に援助国だった中国とソ連が国家体制や思想に関する違いで不仲になります。そして、両国とも核開発を続けて中ソは核戦争一歩手前まで行き紛争にまで発展しました。

その後、ソ連は崩壊することになりますが、中ソ対立によって援助を受けられなかった北朝鮮は孤立化しました。

言い換えれば北朝鮮の周りでは何かしらの対立が起こっていて、北朝鮮という国家を守るために核開発を行います。

なぜNPTを脱退したのか

周りの国が国家体制の危機に面する

北朝鮮が核開発をし始めるのは1990年代です。当時の環境としては、共産圏で民主化運動が起こっていました。

  • ルーマニアでチャウシェスク体制崩壊
  • 中国で天安門事件発生

北朝鮮は独裁国家だったので、他の国の状況を見ているといつの日か自分の国でも民主化運動が起こって北朝鮮が崩壊するだろうという危機感がありました。そこで、北朝鮮は軍の価値を再認識します。

中国とソ連が韓国と国交樹立し北朝鮮が孤立

北朝鮮は1985年に核兵器不拡散条約(NPT)に加入して、1991年には南北統一に向けて韓国と非核化宣言をします。

  • 核兵器不拡散条約:アメリカ合衆国・中華人民共和国・イギリス・フランス・ロシア連邦の5か国以外の核兵器の保有を禁止する条約

しかし、北朝鮮は1993年に核兵器不拡散条約から脱退表明します。この背景には北朝鮮の完全な孤立化がありました。

  • 1990年に韓国とソ連が国交樹立
  • 1992年に韓国と中国が国交樹立

これまで朝鮮戦争から敵対していた韓国は、北朝鮮の援助国である中国やソ連と国交を樹立して親密な関係になり始めたのです。この背景には韓国の急激な経済成長がありますが、それでも自分の味方が敵と手を組んだ北朝鮮にとって衝撃的だったのです。

そこで「何としてでも、自分は生き残らなければならない」という思いになり、核兵器を所持して簡単に滅ぼされないようになるのでした。

その一方でアメリカを中心とした国際社会は対話をして、核開発を抑止するために朝鮮半島エネルギー開発機構の設置など援助を行います。その結果、北朝鮮はNPTに留まります。

中国

北朝鮮はアメリカなどと対話して非核化を進める素振りを見せる一方で、核実験を行い2002年には、核兵器製造に必要なウラン濃縮を行っていることをアメリカに対して明らかにします。

そして、北朝鮮は同年12月に堂々と核開発を継続さえて、IAEA(国際原子力機関)を北朝鮮から追い出すことを表明し2003年には核兵器不拡散条約から脱退するのでした。これを受けて国際社会は六者協議を開いて北朝鮮の非核化を押し進めます。

  • 六者協議:アメリカ合衆国、韓国、北朝鮮、中国、ロシア、日本が北朝鮮の非核化について話し合うこと

しかしながら、六者協議は各国の思惑の違いもあって効果を得られず北朝鮮は2005年に核保有宣言、2006年に地下核実験を行って事実上の核保有国となります。

なぜ現在も北朝鮮は軍拡を進めるのか

北朝鮮は現在、外国との駆け引きを行うため軍拡を進めています。

特にアメリカを意識しており、北朝鮮からアメリカに向かって核弾頭を発射できる能力があります。

これだと、アメリカも簡単に無視できないので、小物相手ではなくきちんと対等な関係で北朝鮮と対話しようとする意思が発生します。

北朝鮮の狙いは以下の通りです。

  • 経済制裁の緩和:石炭など輸出解禁、資産凍結の解除
  • 北朝鮮の国家体制の維持

北朝鮮が2006年に事実上の核保有国となってから、国連によって北朝鮮は経済制裁を受けています。ただでさえ、北朝鮮は経済が貧弱で餓死者がいる上に経済制裁を受けるとなると国家は破滅します。少しでもそれを緩和するために経済制裁の緩和を求めています。

また、金正恩は金一族が統治してきた北朝鮮の国家体制を守りたいと思っています。特に旧ソ連の独裁者が民衆に引きずり下ろされてきたのを間近で見てきた北朝鮮は恐れているのです。

まとめ

今回は北朝鮮の軍拡の歴史と思惑についてご紹介しました。

北朝鮮は国家を取り巻く環境が変化したことから自衛の手段として核保有を選びました。

そして、現在では経済制裁の解除と国家体制の維持をアメリカを中心とした国際社会と一緒に協議する場合、有利に事を運ぶために軍拡を行っています。

ぜひ、参考にしてみてください。

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