今回は中国の有名な食べ物をご紹介します。
中国料理には、どういった種類や特徴があるのでしょうか。
歴史やマナーと合わせて一緒に紹介します。
中国料理一覧!有名な食べ物
中華料理は英語でそのまま、Chinese foodです。どういった種類があるのかご紹介します。
種類と特徴
中国は広いので中華料理と言っても、地域によって大きな差があり、食べ物も違います。
中国4大料理
- 北京料理:寒さに耐え抜くための肉料理や濃い味付けが特徴
北京ダック、ジャージャー麺など - 四川料理:寒暖差が大きく食欲を促進させる辛い料理が特徴
麻婆豆腐、坦々麺など - 上海料理:海に面しているので魚を使った料理が多いのが特徴
上海ガニ、酢豚など - 広東料理:温暖な地域であっさりした味の料理、フルールも多いのが特徴
ワンタン麺、シューマイなど
ちなみに日本でよく見かけるコンビニの肉まんや中華街のゴマ団子や小籠包、日本人からすると「ゲテモノを食べている」と思ってしまうのは4つ足のものは机以外全て食べる広東料理です。
たとえば、ヘビやウサギ、犬などです。
また、その他にももっと細かく分けた中国八大料理というカテゴリがあったり、内モンゴルやチベットの少数民族は乳製品を使った料理を作っていたりします。
中国8大料理
中国の4大料理に以下の料理を加えたものを、中国8大料理と言います。
- 浙江(せっこう)料理:海産物と野菜を使っているのが特徴、塩味が強い
叫花鶏ジャアホワジー(鶏の蒸し焼き)など - 安徽(あんき)料理:山菜や川魚を使っているのが特徴
火腿燉甲魚(中国ハムとスッポンの煮込み)など - 湖南(こなん)料理:中国で一番激辛で酸味が効いているのが特徴
酸辣湯(サンラータン)など - 福建(ふっけん)料理:魚介類を使った淡白な味付けの料理が多い
佛跳墻(ぶっちょうしょう)など
中国の茶文化
中国では、3世紀の三国時代にはすでにお茶と酒は日常的に飲まれていました。この時代はおもてなし用に出されていました。
そして、唐の時代になると全国的にお茶が飲まれるようになります。その後、明の時代に庶民の間でもお茶が飲まれるようになり、清の時代に茶文化はピークを迎えます。
現代中国では、毛沢東が文化大革命の時にお茶は贅沢品として弾圧されたため、香港や台湾の方が飲茶文化が発達したと言われています。
中国料理と中華料理の違い
中国料理と中華料理には、以下のような違いがあります。
- 中華料理:日本人向けにアレンジされた中国の料理
- 中国料理:中国の現地向けに作られる中国の料理
わたしたちが日本で見かけるのは、中華料理のレストランです。その一方で、中国で食べられる料理は中国料理のレストランということになります。
中国の有名な食べ物
定番の中華前菜
定番の中華前菜には以下のようなものがあります。
- 凉拌海蜇头(くらげの和え物)
- 蒜泥黄瓜(きゅうりとニンニクの和え物)
- 口水鶏(よだれ鶏)
凉拌海蜇头(くらげの和え物)
凉拌海蜇头(くらげの和え物)はコリコリとした歯応えのくらげが魅力的です。くらげにきゅうりを和えて食べるのが定番です。
蒜泥黄瓜(きゅうりとニンニクの和え物)
蒜泥黄瓜(きゅうりとニンニクの和え物)はきゅうりのシャキシャキとした歯応えが魅力の料理です。そこにさらににんにくの香りが加わって、やみつきになります。
口水鶏(よだれ鶏)
口水鶏(よだれ鶏)は四川省の定番料理です。よだれ鶏の由来は「よだれが出るほど美味しい」から来ています。香辛料と薬味に、鶏肉の食感が楽しめます。
定番のメイン料理
定番の有名中国料理には以下のようなものがあります。
- 北京烤鸭(北京ダック、ペイチンカオヤー)
- 宮保雞丁(鶏肉とピーナッツを唐辛子とともに炒めたもの、ゴンバオジーディン)
- 腰果虾仁(エビカシューナッツ炒め、ヤオグオシャレン)
北京烤鸭(北京ダック、ペイチンカオヤー)
北京ダックは知名度がナンバーワンの料理です。
薄くてパリパリの皮がついた鶏肉に中華味噌、もしくはにんにく入りの醤油をつけて食べます。過去には宮廷料理として提供されていたほどの格式が高い料理です。
宮保雞丁(鶏肉とピーナッツを唐辛子とともに炒めたもの、ゴンバオジーディン)
宮保雞丁は四川料理で、鶏肉、乾燥唐辛子、ピーナッツを強い火力で炒めたものです。日本人にとって唐辛子が辛くて食べられないということもありますが、鶏肉とピーナッツの美味しさはピカイチです。
腰果虾仁(エビカシューナッツ炒め、ヤオグオシャレン)
腰果虾仁はエビとカシューナッツを炒めた料理です。正反対の海鮮の味とナッツの味が一緒になって、非常にいいバランスで楽しめます。また、栄養価が高いのもポイントです。
定番の中華スイーツ
定番のスイーツには以下のようなものがあります。
- 杏仁豆腐
- ライチ
- 胡麻団子
杏仁豆腐
杏仁豆腐は日本でも定番となったデザートです。寒天や果物が入っていて、あっさりとした甘味が特徴です。
ライチ
ライチは中国南部が原産のフルーツです。楊貴妃も愛した果実で、ぶつぶつした皮の中に果実が入っており、それをむいて食べます。ぷるっとしてぶどうのような甘味が広がります。
胡麻団子
胡麻団子は広東料理の一種で、団子の中にあんこが入っていて、外は胡麻が満遍なくまぶしてあります。そして、それを揚げて外がカリッとし中はふっくらして甘いのが魅力です。
中国料理のマナー
中国料理の代表的なマナーを10個ご紹介します。
- 円卓は時計回りに回す
- 円卓の回転台の料理は座って取る
- 円卓は出口から一番遠いところが上座で近いところが下座
- ホストや一番目上の人が食べてから食べ始める
- 取り皿は料理ごとに変える
- お皿を持って食べてはいけない
- 麺はすすらず、蓮華を使って食べる
- コースの流れ「前菜→スープ→主菜→主食→デザート→中国茶」
- 春巻きはそのままかじらない
- 食器の音を立てない
敷居の高い中国料理店ならば、円卓があったりコース料理だったりしますが、リーズナブルなお店でも「食器を持たない」などのマナーを覚えておけば役に立つでしょう。
中国料理の歴史
中国料理は歴史と共に歩んできました。
周の時代にコース料理があった
紀元前1050年頃の周王朝には中国の会席料理「周の8珍(8つの料理メニュー)」があったと言われています。火を使って食材を焼いたり煮たりしていました。また、食材を酒漬けや塩漬けにしたような料理もありました。
ちなみに紀元前552年に生まれた孔子も食事にのマナーに関する格言を残しています。
そして、漢の時代には、きゅうりや胡麻といった食材がシルクロードによって伝わってきました。その結果、中国料理のメニューも大幅に広がります。
宋の時代にはレストランが繁栄
960年に北宋王朝が始まります。当時の都である開封は繁華街になっており、ほぼ24時間営業のレストランが繁栄していました。料亭や居酒屋などといった現代のようなお店と看板が立ち並びました。
最後の清王朝時代に2日間かけて食べる「満漢全席」が発展
中国の最後の王朝である、清の時代に満漢全席という会席料理が発達します。これまでの中国料理の集大成というほど、前菜が48品、料理が134品、デザートがあり食事のコースは6回に分けられていました。6回なので、2日でようやく食べ切れる量です。
また、同じく清の西太后が実権を握っていた時代に、西太后の意向で満漢全席の発展がピークを迎えます。地方の漢民族の料理を取り入れ、宴会で出し物などを見ながら料理を食べていました。満漢全席で客をもてなされていました。
まとめ
今回は中国料理についてご紹介しました。
中国は広大な領土なので、その領土の広さほどたくさんの料理があります。マナーと合わせて覚えておけば役に立ちますね。
ぜひ、参考にしてみてください。
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