【香港文化の特徴】イギリス文化の影響も受け発展!日本と何が違う?

香港は中国とイギリスの文化の両方の影響を受けながら発展してきたので、独特な文化が特徴的です。

そこで、今回は香港文化の特徴、イギリスの影響を受けた文化、日本との違いについてわかりやすく簡単にご説明します。

香港の文化の特徴

香港の文化には以下のような特徴があります。

  • 食事した後に片付けない
  • クーラーが効きすぎ
  • テーブルの上に食べ残しを置く
  • 時計をプレゼントしてはいけない
  • スマホ依存症

食事した後に片付けない

香港のファストフード店やフードコートで食事をしたとしても、食器は片付けません。

これは清掃専門の人がいて、もし、食べた後に食器などを片付けてしまったら、彼らの仕事を奪ってしまいます。だから食事した後に片付けをしません。

クーラーが効きすぎ

香港は日本に比べて南にあるので、基本的に暑いです。そのため、冷房を多用するのですが、クーラーもガンガンに効いています。

寒さに弱い人はカーディガンなどの羽織りものが必要になるくらいです。ちなみに冬絵も冷房が効いてるので、冬はとても寒いです。

テーブルの上に食べ残しを置く

香港では、食事しているときに出てしまう魚や肉の骨をテーブルクロスの上に直接置いてよいことになっています。中国大陸でもこのような食べ方をするので驚かないようにしましょう。

時計をプレゼントしてはいけない

香港では、置き時計と掛け時計をプレゼントしてはいけません。これは中国語に理由があって、時計は鐘[zung1](普通語では钟[zhōng])または錶[biu1](普通語では表[biǎo])と言います。

この音は広東語の「終わる」という発音と一緒なので、時計を送るということは、人生の終わりを意味するからです。

スマホ依存症

2013年のグーグルの調査では、香港人はアジアで1番スマートフォンを触っていることがわかりました。日本は2番目なので、それよりもさらに使っています。香港は会社用と私物用のスマホを分けておらず、なおかつ仕事中にスマホを触っていても大丈夫なのでその違いがあるとも言われています。

ちなみに、香港ではWhatsAppというメッセンジャーアプリがよく使用され、香港人は漢字を打たずにボイスメッセージを多用します。

セン馬とは、競馬で使われる去勢されたオスの馬のことです。これが香港に多くいます。これはなぜかというと、香港は馬産を行いません。そのため、繁殖しなくても大丈夫なセン馬が多いのです。

ちなみに、セン馬になると気性が落ち着いて馬がケガしにくくなります。

香港にはなぜお金持ちが多いのか

香港にお金持ちが多い理由は以下の通りです。

  • 税金が安い
  • 生活に必要なインフラが安い
  • 家族で住む人が多い
  • 金融リテラシーがある
  • しっかりと節約をしている

香港政府統計処によると、2020年の香港人男性の月収の中央値は20,000香港ドル(およそ27万6000円)、香港女性の月収中央値は1万7000香港ドル(およそ23万5000円)です。一方で厚生労働省のデータをもとにして計算すると、日本人男性の月収の中央値は29万5,700円、女性の月収の中央値は22万6,100円です。ほぼ一緒ですが、香港人にはお金に対する意識と環境が異なっています。

たとえば、タクシーや電車など日本の物価と比較して安かったり、税金もあまり取られなかったりします。また、家賃が高いので、家族と一緒に住んで出費を抑えたり、お金の使い方についてしっかりと教育されていたりします。

こうした理由が重なってお金持ちの人を生んだと言われています。

香港の文化にはイギリス由来のものがある

香港はイギリスの統治を受けていたので、イギリス由来の文化もあります。たとえば、いかのようなものがあります。

  • チップ文化
  • 車の運転方向
  • アフタヌーンティー

詳しく見てみましょう。

チップ文化

イギリスの文化として香港にはチップ文化が根付いています。たとえば、高級ホテルやレストランなどです。しかし、現在ではそこまで全てにチップを払う必要もなくなっています。

観光で利用する大衆向けのレストランやタクシーではあまりチップを払いませんが、レストランでは、10%ほどのサービス料が加算されています。

車の運転方向

香港は左側車線を走行します。日本やイギリスと同じですが、中国では右側通行なので全く違う世界が広がっています。

また、イギリス交通の代名詞ともなっている、ラウンドアバウト(環状交差点)が香港にもあります。

ちなみに、タクシーも右側を走りますが、最大で5人乗りが可能です。

アフタヌーンティー

香港では飲茶文化が話題になりますが、イギリス由来のアフタヌーンティーも文化として根付いています。サンドイッチやスコーンと一緒に紅茶を飲みながら談笑します。

また、アジア最古のホテル企業であり1928年に開業したペニンシュラや、1963年にオープンしたイギリス系のマンダリンオリエンタルのアフタヌーンティーも人気です。

香港と日本の文化の違い

香港と日本の文化の違いには以下のようなものがあります。

  • 接客態度が違う
  • 女性が強い
  • 建物の回数が違う

詳しく見てみましょう。

接客態度が違う

これは香港に限ったことではないですが、日本の接客に比べたらクオリティは低いです。ムスッとしていて店員が怖く感じてしまうかもしれません。

日本では、「お客様は神様」という文化がありますが、香港に住んでいる日本人の多くは「香港では店員と客は対等」と感じるといいます。

極端な例で言うと、横暴な態度の客が来たら店員が追い出すこともあります。

女性が強い

香港には、自己主張の強い女性がたくさんいると言われています。この理由は諸説あって、ひとつは香港は自己表現を重視する欧米流の教育を取り入れてきたため、その影響を受けて育ったからというものです。

ふたつめは、女性の方が人口が多いことです。香港はもともと中国から逃げてきた人が集う場所で、香港にたどり着くまでが過酷な道のりだったため、男性より女性の人数が少なくなってしまった結果、男性が女性の気を引こうと過剰なアプローチをしたからと言われています。

みっつめに日本に比べて、香港ではより多くの女性が社会に進出しています。共稼ぎが普通で、日本で言う「男性を立てる」ような雰囲気はありません。また、家事は外国人のメイドを雇っているため、料理のできない香港人女性も多数います。

建物の回数が違う

日本では地上の階を1階と言いますが、香港ではG(エレベータでは0)と言います。その上が1階、2階となるので日本とひとつずれています。また、4階がない建物もあります。これは、日本と同じように4が死を意味するからです。

サンリオキャラクターは世界中で有名ですが、世界各地で人気のキャラクターが異なります。アメリカではハローキティ、台湾ではポムポムプリン、香港ではあひるのペックルが人気です。地域ごとに人気のキャラクターも変わって面白いですね。

まとめ

香港は日本と距離も近く、アジアの文化を残しながらイギリスの文化も吸収しつつ発展しました。

意外に異なっていることや、同じこともありますね。

ぜひ、参考にしてみてください。

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