ロシアではナワリヌイの毒殺や実兄に関してデモが起こりました。また、プーチンの宮殿もデモの一因になったとされています。
そこで今回はデモの詳細やプーチン大統領の経歴やバイデン大統領の関係を、ロシアの政治体制と一緒にわかりやすく解説します。
プーチン宮殿とは?場所は?
プーチン宮殿はロシア黒海沿岸のリゾート地、ゲレンジークにあります。
ゲレンジークは夏は30℃ほど、冬も穏やかで雪が降りません。雪が降り積もるロシアでは、海水浴やスパのために来る人がたくさんいる土地です。
ロシアの反体制派、アレクセイ・ナワリヌイが手動する団体「汚職と戦い基金」がYouTube上でドローンなどを駆使して、プーチン宮殿を撮影したことから存在を知られるようになりました。
動画も1億4000万回以上再生されています。
東京ドーム3,600個ほどの大きさであり、ヘリポート、スケートリンクなども併設されています。
建設費用は約1,000億ルーブルであり、ロシア人の平均月収が46,285ルーブルなことを考えるといかにお金がかかっているか分かります。これに国民が不満を抱きました。
この大豪邸はプーチンのものであると非難されましたが、プーチンは自身と家族が所有しているものではないと否定しています。
支持率は世代間で違う?
ロシアの独立系世論調査機関「レバダ・センター」が2019年に行った調査によると、64%ほどの支持率がありました。また、2036年までプーチンが大統領を続投できるようにする憲法改正には77%ほどの人が賛成でした。
高齢の世代からすると、ソ連の貧しい時代から経済成長させてくれた大統領というイメージがあります。
しかし、18歳から24歳に絞ってみると、プーチン大統領を支持しない層が46%ほどいます。
若年層の支持率が低下した理由は、反体制派のナワリヌイ氏を拘束したからだと言われています。
ナワリヌイの事件もデモ発生の原因
ロシアには反体制派のアレクセイ・ナワリヌイというジャーナリストがいます。
彼は2020年夏に毒殺されかけます。この背景にはロシア当局がいるとされています。また、ナワリヌイの治療にあたったロシア人の医者は急死します。
関係者も巻き込むほどなんとも恐ろしい事件ですが、一命を取り留めたナワリヌイは詐欺事件の罪で刑務所に入れられて実刑を受ける事態になっています。
一部では、これもでっち上げの事件だとも言われています。
プーチン大統領の経歴と任期
プーチン大統領は1952年10月7日サンクトペテルブルクに生まれます。
そして、レニングラード大学の法学部を卒業してKGBに就職します。
プーチンは2000年にロシアの大統領になり2008年に一度退任しますが、2012年に再び大統領に復帰します。
そして大統領職を続け、2018年の憲法改正で2036年まで続投できるようになりました。
ロシアの大統領の任期は2012年から6年になり、最長で2期12年間です。2024年に任期満了を迎えますが、現職や大統領経験者の過去の任期は数えないので、2036年まで大統領のままの可能性もあります。
プーチン大統領とバイデン
バイデン大統領は就任後、テレビのインタビューで「プーチンは人殺しだと思う」と答えました。
これはナワリヌイの事件を受けてのことでした。
一方でプーチンも、アメリカは先住民を虐殺して、第2次世界大戦で日本に原爆を投下したと非難しました。そして、国交を断絶を示唆する両国の大使が本国に一時帰国する事態になりました。
その後、2021年6月に米露首脳会談が開催されてひとまずの関係性は繋ぎとめます。
ロシアの政治体制や制度
ロシアの政治体制は共和制で、共和国や州などから成り立つ連邦制です。
また、大統領と首相がいます。
- 大統領:プーチン,ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ
- 首相:メドヴェージェフ,ドミトリー・アナトリエヴィチ
大統領は国家元首、軍の最高司令官で国内外に大きな権力を持ちます。
一方で首相は議会の同意を得て大統領から任命され、政府を統括したりロシア連邦政府の基本方針を決定したりと主に国内向けの業務を担当します。
韓国の大統領と首相の関係に似ています。
また、議会は以下のようになっています。
- 上院:連邦院
各連邦構成主体から2名ずつ,4~5年が任期 - 下院:国家院
450が定数,任期5年
まとめ
今回はロシアの政治についてご紹介しました。
プーチン宮殿はかなり大きくてインパクトがあり、ロシア市民の間で大きなインパクトとなりました。
また、プーチンもこの先ずっと大統領であり続ける可能性が高いので、国際関係に大きな影響を及ぼすでしょう。
ぜひ、参考にしてみてください。
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