イラン核合意を簡単にわかりやすく解説|なぜアメリカは離脱した?

イランは中東にある国ですが、核開発の疑惑があってニュースにもなっています。

しかし、2015年に核開発を抑えるために「イラン核合意」ができます。

こちらはどういったものだったのでしょうか。また、アメリカはなぜ離脱したのでしょうか。

簡単に分かりやすく解説します。

イラン核合意とは

イラン核合意とは、イランとアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、中国の6カ国とイランが核開発に関して制限をすることで一致した2015年の合意のことです。

その見返りとして経済制裁を段階的に解除するというものでした。

イラン核合意に至るまでの経緯

2002年にイランでウラン濃縮施設が発見されて、核兵器を所持しようとしているのではないかと言われていました。この段階で、イランと英独仏の間でウラン濃縮の一時停止の合意をしますが、イランは2005年に核開発を強行するようになります。

そして、2006年以降は国連安全保障理事会から経済制裁を受けることになりました。

2013年にイランではロウハニ政権が誕生します。そして、2015年7月にウラン濃縮活動を制限して、その見返りに制裁を解除することをアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、中国の6カ国と合意しました。

2016年に経済制裁は解除されることになります。

イラン核合意の内容を簡単に理解

イランは以下のような行動制限を行います。

  • 高濃縮ウランや兵器級プルトニウムを15年間生産しない
  • 10トン所持していた濃縮ウランを300キロに制限
  • 1万9000機ほどの遠心分離機を10年間は6104基に限定

期限を設けて核兵器への転用を歯止めをかける内容でした。

イランが核兵器を開発しようとしても、核弾頭を一発作るのに1年かかるくらいに制限を行いました。

そして、その見返りとして金融制裁やイラン産原油の取引制限を解除するのでした。

イラン核合意の日本への影響

イラン核合意によって経済制裁が解除されれば、イランは原油の輸出を増やします。そうなれば、原油全体の価格が下がるため、日本経済全体にとって追い風になります。

イランと日本の関係

もともと、イランと日本は非常に深い関係がありました。1970年代、日本は原油輸入の3割をイランから輸入していました。

アメリカはイランと断交しますが、日本は友好関係を保って貿易を続けます。しかし、核開発の疑惑があってから、イラン産の原油は日本の原油輸入量の5%ほどになります。

なぜアメリカはイラン核合意を離脱したのか

2018年5月にアメリカのトランプ大統領(当時)はイラン核合意から離脱しました。そして、さらに厳しい経済制裁を科すようにします。

アメリカがイラン核合意を離脱した理由は以下の3つです。

  1. 核開発の制限が期限つきだったから
  2. 弾道ミサイルの開発を制限していないないから
  3. イランがテロ組織を支援している疑惑があるから

また、国内的にはアメリカ国内でユダヤ系の人々の支持を取り付ける狙いがありました。ユダヤ人国家であるイスラエルは、イラン核合意に生温いと反発していました。それでイスラエル寄りの人々にアピールしたかったのです。

ちなみに、これを受けてイランは核関連の活動を再開します。そして、ウランの濃縮度を60%まで高める意向を示しました。90%で兵器に転用可能なので、かなり進んでいることが分かります。

また、アメリカのバイデン大統領は外交による解決を掲げていますが、一方で制裁は解除しない模様です。

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