2021年にアメリカではバイデン大統領が誕生して就任式を迎えました。
そんなバイデン大統領ですが、一方で日本への影響が心配だという声もあります。
そこで今回はバイデンの息子や中国との関係を含めてバイデン政権の政策について解説します。
バイデン大統領の政策
経済の見通しとインフラ経済政策
アメリカは経済活動回復が回復しています。ワクチンの普及と経済対策が追い風になっており、1984年以来の高成長になると言われています。
また、バイデンは2021年、8年間で2兆ドル(約220兆円)ほどのインフラ投資を行うことを発表しました。
日本経済新聞によると、以下のような整備計画になっています。
項目 | 金額 |
---|---|
運輸道路や橋、鉄道、EVなど | 6,210億ドル |
製造業半導体の供給網強化 | 3,000億ドル |
研究開発AIやバイオ | 1,800億ドル |
デジタル高速通信網 | 1,000億ドル |
電力クリーンエネルギー | 1,000億ドル |
また、企業増税で財源確保に動くでしょう。
日本への影響
バイデン政権において、経済と政治の面で日本とアメリカの関係はより深くなると予測されます。
具体的には、以下のようなこと起こると言われています。
- 中国依存を脱するためにサプライチェーンが再構築される
- 中国に対抗するために在日米軍が大きな意味を持つ
アメリカを中心とした国々は脱中国を意識したサプライチェーンの再構築を狙っています。そこでもしかしたら日本にもチャンスが巡ってくるかもしれません。
しかし、その一方でバイデン政権は人権問題に厳しいので、中国で強制労働問題に加担している疑惑のある日本企業にとって、金か人権かの選択を迫られます。
また、政治面では、中国と対抗するために在日米軍の存在が大きくなります。特に台湾海峡で紛争が発生した場合、在日米軍と日本の自衛隊が出動します。非常に地政学的に大きな意味を持っています。
バイデン大統領は中国に優しいと言われた理由
バイデン大統領が中国に対して優しいと言われている理由は以下の2つです。
- バイデンが副大統領時代に中国の習近平と蜜月な関係だった
- 息子のハンター・バイデンが務める会社が中国企業から金銭を受け取った
順番に解説します。
①バイデンが副大統領時代に中国の習近平と蜜月な関係だった
バイデンはこれまで何度か訪中しています。
その中でもバイデンがオバマ政権で副大統領を勤めていた頃、習近平と何度か会っていて一緒にバスケを観戦もするくらい蜜月な関係を築いていました。
また、大統領就任前には「中国は競争相手ではない」と発言もしていました。そのため、対中認識を誤っているのではないかという声もあったくらいです。
②息子のハンター・バイデンが務める会社が中国企業から金銭を受け取った
バイデンとバイデンの息子であるハンター・バイデンは、2013年に訪中しています。
その2週間後に、ハンター・バイデンが経営に関わるヘッジファンドが中国銀行から10億ドル(日本円で約1100億円)ほどの振り込みを受けました。この金額は15億ドルに増額されたとも言われています。
バイデンの家族
交通事故で家族を失くす
バイデンは1972年、彼が30歳のときに母と妹を事故で失くします。また、長男は事故で重症になりました。
1973年にバイデンは上院議員となりますが、長男の看病をするため、バイデンは息子の住むデラウェア州からワシントンまで片道90分ほど電車(アムトラック)で通います。
このときに「アムトラック・ジョー」というあだ名がつきました。
長男は死去、次男はスキャンダル
事故で重症になった長男のボー・バイデンが2015年に、46歳の若さで亡くなります。脳腫瘍でした。
次男のハンター・バイデンは、ウクライナの天然ガス会社ブリスマの役員を勤めていました。
その時に高額な金銭の受け取りがあったり、父の政治権力を乱用したりした疑いが持たれています。
また、ハンター・バイデンはコカインの陽性反応が出て海軍予備役を除隊処分になっていたことも2014年に明らかになりました。
まとめ
今回はバイデン政権についてご紹介しました。
アメリカでは景気回復が進んでおり、バイデン政権の政策によって日本も恩恵を受けるかもしれません。
しかし、その一方でバイデン大統領と家族に疑惑も深まっています。
ぜひ、参考にしてみてください。
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